A君 
 人が苦手、人前が苦手
 勉強が苦手で嫌い。高校の資格も要らない
 つばさスクールに高校1年の9月に入学
 現在つばさ高等学院の2年生

①別の通信制高校サポート校に通っていたが行けなくなる

A君は板橋駅から近くの別の通信制高校サポート校に通っていました。
でも、たったの2回登校して以来、一度も行けなくなってしまいました。
一回目は面接。親の勉強させたいという想いから、お父さんと一緒に話を聞きに行きました。
二回目の登校初日は、遠足のチームを決めて話して楽しんでというものだったそうですが、それに楽しく参加している感じではあったけれど、「無理だー」と感じて行かなくなってしまいました。

②つばさスクールに通えた理由

お父さんが新しく近くに出来たつばさに見学に来られ、A君も見学に来ることになりました。(A君が見学に来るまでには少し時間がかかっています。)

A君にどうしてつばさには来れたのか尋ねると
・近い
・勉強しなくてもOK、勉強しろとか色々言われなかった(親もつばさも)
・親が安心するから
・メンタル系、無料でカウンセリングして貰えてお得と思った(カウンセリングするというわけではなかったけど、カウンセラーと聞いていたから、そんな感じで思っていた)
ということでした。

勉強に関してはやる気も自信もないし、高校の資格も要らないし取りたくないということで、つばさ高等学院でなく、つばさスクールに入学しました。

③安心できる場所となり週3で通えるようになる

やりたいことがないというA君は、つばさスクールに来ると先生と話したり、一緒に遊んだりしていました。

話している中で心理学には興味があることが分かったので、心理学の授業をすると、自らノートを取って、気になったところを書いていました。
コミュニケーションの授業も興味を持って学んでいました。
知らないことを知れたことが面白かったみたいで興味を持ったとのことでした。

心理学やコミュニケーションは親との関りに役立てていました。

こうして安心できる場ができ、やることも少し増えていきました。

④やりたいことが見つかる

元々保育士には興味があったみたいでしたが、責任が持てないから自分には出来ないと資格も取らないしやらないと言っていました。

歌や音楽が好きということから音楽作成も始めましたが、他の生徒と先生の3人で作詞作曲したときに、向いてないと挫折を感じたみたいでした。

そんなある日、先生とアートセラピーをやっているときに「グラフィックデザインもいいなぁ」と思ったみたいです。
他には妄想や物語を作ったりするのも好きで、ゲームも好きということもあり、ゲームクリエイターという目標が出てきました。

⑤世の中授業で新たな自信がつく

仲野学院長の世の中授業で、ある本を題材にした授業があり、そこで生徒に詩を書いてもらいました。

A君は数分の時間で5つも詩を書き、堂々と朗読してくれました。
学院長も先生も生徒の素直な詩とセンスと、数にびっくりします。また、人前で話すのが嫌なA君がみんなの前で堂々と朗読してくれたことにもびっくりしました。

学院長と先生に褒められて、自分の意外な才能にも気付き、自信になったと伝えてくれました。

その後もA君が家で書いていたノートなども見せてくれました。

⑥嫌だった勉強をするようになる

A君は高校2年生に上がるときに、つばさ高等学院に編入しました。
それは高校の資格を取っても良いにという気持ちに変わったからでした。
そして勉強するようになりました。

どうして変わったのか?A君に聞いてみました。
・ある卒業生の姿
その卒業生のレポートへの苦悩や大変だったことは知っていた。それでも短期間でやり遂げて無事卒業したのを見て、自分にもできるかもしれないと思ったそうです。

・親も安心するし、お金は気にしなくていいよと言ってくれたから、取れるなら取ってもいいかなと思ったそうです。

⑦現在は2年分のレポート学習に真剣に取り組む

A君は高校1年生がゼロ単位でしたので、2年生では2年分のレポートに取り組んでいます。

嫌いで苦手な英語や数学も、先生にマンツーマンで教えてもらいながら、頑張っています。