◆学院長 仲野十和田より

2014年4月、通信制サポート校として、つばさ高等学院は開校しました。学校の性質上、全日制の学校を何らかの理由で退学になった生徒がほとんどですが、心はみんな綺麗な子どもたちです。元気過ぎて学校の枠には収まらなかった、落第してしまった、いじめにあった、小学校からずっと不登校で、やっとの思いで高校に入ったけど無理だった、自分の好きな勉強だけをやりたい、などが主な理由です。
最初は大人を信用できない目で見られたり、逆に全然目を合わせてくれなかったりすることが多いですが、時間が経ち、ここ(つばさ)が自分にとって安全な場であることが分かると、徐々に心を開いてくれます。ちょっとつっぱている子も、つばさではあまり意味をなさないと分かると、妙に素直になり、下級生の面倒を見てくれたりします。
つばさは学年を越えた交流があるので、自分の役割を見つけ、自信を付けていくこともよくある光景です。

 つばさ高等学院は日本航空高校のサポート校となりますが、この学校を選んだ理由の1つは、卒業すると日本航空高校全日制の生徒と同じ卒業証書をもらえるということと、篠原雅成校長と以前より懇意にしていただいており、その教育方針に感銘を受けていたからです。定期的に本校(山梨)へ訪問などもさせていただいております。

通信制高校へ通う生徒も年々増え、それに伴い、学校も増えてきましたので、学校選択は難しくなってきたと思います。つばさの自慢は、ずばり「寄り添い」です。生徒が何を考え何をしたいのか?常にアンテナを張って、本気で寄り添っています。小さな学校ですが、自慢のスタッフがしっかりとお子様をサポートさせていただきます。

◆ 「自立」に向けた様々なアプローチを実践!

「何のために学ぶのか?」「何のために生きているのか?」そのようなことを問いかけながら、自ら選択する(自立)力を養っています。その方法としてコーチングによるアプローチや個別面談に実施、副科の積極活用など、「人」へスポットを当ててコミュニケーションを取ります。将来的に自分の人生を自分の力で選択していける人間を育成します。

本校は、最新鋭の設備や立派な校舎があるわけではありません。また、高卒認定を取得することだけが目的でもありません。「人」と「人」との絆を育むことに時間と心を割いています。継続的なカウンセリングや特別授業の実施、そしてキャリア教育の充実など、手間ひまをかけた教育を行っています。生徒に関わる教職員全員が“お節介”なのです。もしかしたら、情報化・スピード化・効率化した現代を逆行するような教育かもしれません。それでも手間ひまをかける理由があります。

建学の精神である「自立」こそが、私たちが目指す未来の生徒の姿だからです。「卒業」は通過点に過ぎません。学校を出た後、生徒たちの目の前には「社会」という大海原が待ち構えています。就職し、様々な人と関わり、自立して生きていく。その過程で、つまずいたり、落ち込んだり、立ち止まってしまうことがあるかもしれない。そんなときでも前向きに生きていくことを選択する人になってほしいのです。

たった一人でもいい、本気の応援者がいれば、人は生きていけます。そんな「本気の応援」こそが「手間ひまをかけた教育」なのです。本校には、様々な事情を持った、様々な個性の生徒たちが学び合っています。生徒の数だけ「人生=進路」があります。生徒一人ひとりの「人生=進路」を本気でサポートするのが本校のキャリア教育です進学、留学、就職など多様な進路に対応できるサポート体制があります。不安や悩み、まるごと抱えて本校にお越しください。その不安や悩みを希望に変換していきます。少しずつ、一歩一歩、手間ひまをかけながら。みなさんに会えることを心から楽しみにしています。

▼つばさ高等学院を立ち上げたきっかけは?(8分32秒)

つばさ高等学院 学院長|仲野 十和田(Nakano Towada)