◆学院長 仲野十和田より

2015年4月、つばさスクールはつばさ高等学院開校の翌年にスタートしました。連携塾で学校の友達に会いたくないと、午前中にマンツーマンで授業を受けていた生徒がきっかけでした。
つばさスク―ルに来る生徒は、ほぼ全員が不登校です。但し、理由は様々です。いじめに遭った、学校の先生とうまくいかない、家庭でのトラブルなど。もともと学校へ行けないわけですから、つばさへ来るのも一苦労な生徒もたくさんいます。
私は、スクールを立ち上げる以前から、埼玉県吉川市にある「学校へ行かない子を持つ親の会」に参加させていただいていて、親御さんたちの想いをお聞きするにつけ、「何とかしたい」という思いを強く持ちました。そのお話しの中で、学校へ対する要望も多いのですが、家庭と学校の間でうまく意思疎通ができていなとも感じたので、近隣の学校へ出かけ、先生方の話を聴いてみると、学校側も家庭の様子が分からずに困っている状態でした。
そこで、「学校」「家庭」「民間教育」が連携を取ることを目的に『学びの会』と称した勉強会を立ち上げましたが、お互いの理解を深める良い場となっています。

子どもたちが、「ここは安全の場」であると認識してからの変化は著しいものがあり、私たちつばさスタッフの楽しみでもあります。学習塾と連携していますので、進学指導についてもご安心ください。
また、最近は学校の先生からの紹介も増えてきました。さらに、当校へ出席は、ほとんどの場合、学校へのそれと数えられますのでご安心ください。

◆「自立」に向けた様々なアプローチを実践!

「何のために学ぶのか?」「何のために生きているのか?」そのようなことを問いかけながら、自ら選択する(自立)力を養っています。その方法としてコーチングによるアプローチや個別面談に実施、副科の積極活用など、「人」へスポットを当ててコミュニケーションを取ります。将来的に自分の人生を自分の力で選択していける人間を育成します。

本校は、最新鋭の設備や立派な校舎があるわけではありません。また、卒業することだけが目的でもありません。「人」と「人」との絆を育むことに時間と心を割いています。継続的なカウンセリングや特別授業の実施、そしてキャリア教育の充実など、手間ひまをかけた教育を行っています。生徒に関わる教職員全員が“お節介”なのです。もしかしたら、情報化・スピード化・効率化した現代を逆行するような教育かもしれません。それでも手間ひまをかける理由があります。

建学の精神である「自立」こそが、私たちが目指す未来の生徒の姿だからです。「卒業」は通過点に過ぎません。学校を出た後、生徒たちの目の前には「社会」という大海原が待ち構えています。就職し、様々な人と関わり、自立して生きていく。その過程で、つまずいたり、落ち込んだり、立ち止まってしまうことがあるかもしれない。そんなときでも前向きに生きていくことを選択する人になってほしいのです。

たった一人でもいい、本気の応援者がいれば、人は生きていけます。そんな「本気の応援」こそが「手間ひまをかけた教育」なのです。本校には、様々な事情を持った、様々な個性の生徒たちが学び合っています。生徒の数だけ「人生=進路」があります。生徒一人ひとりの「人生=進路」を本気でサポートするのが本校のキャリア教育です進学、留学、就職など多様な進路に対応できるサポート体制があります。不安や悩み、まるごと抱えて本校にお越しください。その不安や悩みを希望に変換していきます。少しずつ、一歩一歩、手間ひまをかけながら。みなさんに会えることを心から楽しみにしています。

▼つばさ高等学院を立ち上げたきっかけは?(8分32秒)

「つばさスクール」は「つばさ高等学院」が出来てから作られました。
つばさスクールを立ち上げたきっかけと同じですので、知って頂けると幸いです。

つばさ高等学院 学院長|仲野 十和田(Nakano Towada)