英語 不定詞

こんにちは、つばさ高等学院で英会話を担当している布施です。今日は、中学時代からみなさんに馴染みのある「不定詞」についてお話をしたいと思います。それでは、今日も早速一緒にみていきましょう。

 

 

まず基礎的なところからになりますが、文法用語として、なぜ「不定詞」というか知っていますか。他の分野の名称、例えば名詞、関係詞、前置詞とは違いますよね。不定詞は、英語ではinfinitive、スペイン語ではinfinitivo、ドイツ語ではInfinitiv[us]、似ていますね。語源はラテン語の不定法([modus] infinitivus)に由来するからなんです。不定詞には、名詞的用法、形容詞的用法、副詞適用がありますよね。その理由がわかりますか。そもそも「不定」詞ということで、品詞が定まっていないということに気が付くことが大切です。ここに気が付くことができれば、もう文法用語に惑わされることはありません。簡単な例文を使って品詞分解をしてみましょう。

 

 

【例】

Usually, she has beautiful fingers.

 

 

Usually,は副詞全体を修飾していますね。she は人称代名詞独立して存在していますね。has は動詞で、beautiful は形容詞で後続する名詞のfingersを修飾していますね。fingersは名詞で直前の形容詞beautifulに修飾されていますね。

 

 

不定詞を理解するコツは、副詞が全体を修飾し、名詞が独立して存在していること(つまり、主語になったり補語や目的語になることができること)、に気がつき、形容詞が名詞を修飾するという文関係に気が付ければ、もう、7~8割は理解したといっても過言ではないでしょう。

 

 

それでは、例文を用いて不定詞の代表的な各用法を1つづつ確認していきましょう。

 

 

【名詞的用法】

  1. To read books is important.
  2. My dream is to be a teacher.
  3. I like to study abroad.

それぞれ、1は主語に、2は補語に、そして3は目的語になっていることに気が付きましたか。いずれも名詞らしく独立して存在していますね。

 

 

【形容詞的用法】

  1. She has no friends to help her.
  2. I want something to drink.
  3. He has a house to live in.

こちらはどうでしょうか。1も2も3も直前の名詞を修飾していますね。名詞を修飾するという形容詞の基本的な用法に実に忠実ではありませんか。

 

 

【副詞的用法】

  1. He came here to see me.
  2. I am glad to see you.
  3. You are smart to answer the question.

いずれも形容詞のときとは違いますね。直前の名詞を修飾していませんね。1~3の各文章は、それぞれ文章全体を修飾していますね。

 

 

今日は不定詞のお話をしました。もちろん、今日ここで扱った用法以外のものもあります。どうでしたでしょうか。文章の基本的な用法を改めて認識することによって理解が増したのではないでしょうか。文法用語の理解は大切です。でも、あまり文法用語にとらわれていてはいけません。また、訳出から理解するというのもあまり感心できません。文章の基本的構造から考えるように努めてください。英語って楽しいですね。

つばさ高等学院事務局長 布施茂太

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