英語 多義語の理解
こんにちは、つばさ高等学院で英会話の授業を担当している布施です。そうですね、今日は多義語のお話をしましょう。多義語の理解は、やはり、なんと言っても、そうですね、これがきちんと理解できていればワンランク上の英会話ができるようになります。それでは、今日も例文を中心にみていきましょう。いきますよ、いいですか。
【例文】It is the thought that counts.
正確に意味が取れますか。ごく初歩的な6単語の英文ですね。どうでしょうか。ただ単純に単語の意味を知ってさえいれば、英語を理解できるものではないということを実感されたのではないでしょうか。これが多義語の重要性ではないでしょうか。例文についてよく注意をしないと誤訳を生じますね。
【誤訳】
1.それは計算をする思考である。
2.数えるのは思考力だ。
1も2も典型的な誤訳ですね。英語を理解するという観点から3つのポイントを理解していないと意味がとれませんね。それでは、一緒にみていきましょう。
【理解】
1.It is …….. thatの形である『強調構文』であること。 2.thoughtには定冠詞theがついていることから、一般的な意味である「考え、思考」ではなく、特定のものを指す「その行為に込められた思い」であること。 3.countは「数える」という意味ではなく、自動詞としての「大切である」という意味であること。 以上1~3をまとめると、「大切なのはそのことに込められた思い(気持ち、心遣い)なのです」という意味になりますね。
【一般的に成立する和訳】
1.大切なのは込められた思い(気持ち)なのです。
2.こもる思いこそが大事なのです。
【文脈に応じた和訳】
1.お気持ちありがとう。
2.お気持ちだけで十分です。
3.ありがとう、気は心ですから。
4.いいのよ。気は心だもの。
どうでしたか。たった6単語でも「訳せない」なんてことがないようにしっかりと学習を深めていきたいですね。今日は多義語の理解というテーマでのお話でした。
つばさ高等学院事務局長 布施茂太